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議会活動
岡山市議会での個人質問の内容を要約して掲載しました。
平成24年 2月定例岡山市議会 個人質問
美しいまちづくり・快適なまちづくり事業
路上喫煙制限区域について
市議会議員になりいろんなところへ視察へ行きます。私はたばこを吸うので、どこの都市に行っても喫煙所がないか無意識に探しています。ほとんどの都市はさすがに今はありません。しかし岡山市には駅前周辺に3カ所もあります。愛煙家にとってはありがたいですが、吸わない方にとってはすごく迷惑じゃないかと思います。
- Q: 岡山駅周辺の喫煙所を喫煙ボックスや喫煙ルームのように囲いを設ける事はできないか?
- A: 囲いがないため周りの方に迷惑をかけているとも考えられますが、使用できる面積に限りもあり、囲いをすると通行の妨げになるなど課題も生じるため、現状の形態を維持していく考えです。
- Q:路上喫煙制限区域と美化推進重点区域の違いは?
- A:路上喫煙制限区域は快適なまちづくり推進のため、人通りが多く、たばこの火による火傷や服を焦がすなど、また煙による不快感を防止する必要がある区域であり、市民や事業者の意見を検討し岡山駅や表町周辺などを指定しています。美化推進重点区域は美しいまちづくりを、特に推進するため重点的な啓発活動、広報活動及び美化活動に取り組む必要がある区域で、岡山駅周辺やカルチャーゾーンなどを含んだ区域を指定しています。
- Q:路上喫煙者の推移と現状は?
- A: 路上喫煙制限区域内の通行者1,000人当たりの喫煙者数は、区域指定前の平成19年8月は10.5人。街頭啓発活動、路面標示や啓発用看板の増設、スピーカーつき電気自動車による巡回啓発、リットビジョンによるコマーシャル放映など啓発活動の強化を行った結果、平成21年度は7.0人、平成22年度は3.5人、平成23年度は1月までで2.7人と目標の5人を大きく下回り、路上喫煙者数は着実に減少しています。
- Q:罰金を徴収したケースはあるか?
- A:過料の徴収は路上喫煙制限区域から路上喫煙制限特別区域に移行した場合に可能になります。現段階では移行していないため過料徴収の実績はありません。当面は啓発活動の強化を継続しながら路上喫煙者数の推移を見守る考えです。
- Q:路上喫煙制限区域を広げる計画はありますか?
- A:現在の区域は人通りが多く、制限の必要性が高い区域を指定するという趣旨に従って指定されたものです。現在の区域が浸透していることから、当面は現在の区域を維持しながら推移を見守る考えです。
- Q: この事業予算の内訳は?
- A:ポケットティッシュやうちわ等の啓発用グッズ購入需用費が123万5,000円。新聞広告等の役務費が170万8,000円。巡回啓発指導等の委託料が1,074万9,000円。路面標示50カ所増設のための工事請負費が157万5,000円などとなります。
美しいまちづくり・快適なまちづくり事業
不法投棄の現状と対策について
土手や山沿いの谷に冷蔵庫などの電気製品や衣類、自転車、家庭ごみ等いろんなものが捨てられています。なかなか解決できない難しい問題ですが、未然に防ぐことが一番だと思います。
- Q:御津・建部・足守地域、吉備の中山や足守川沿いでの不法投棄の現状を教えてください。
- A: 市職員により市内一円を日常的にパトロールを行っています。その中で御津・建部・足守地域、吉備の中山や足守川沿いなどの中山間地域では、レジ袋に入った弁当殻や空き缶、ペットボトルとともにタイヤ、布団、自転車、小型家電などの不法投棄物が多く発生しております。不法投棄の多い場所は、巡回回数をふやしたり、地元との連携を強め、啓発のぼりや監視カメラを設置するなど、市民協働で防止対策を行っていますが、不法投棄が後を絶たない状況です。
- Q:各地域で監視されていますが、その成果と今後の課題を教えてください。
- A:市民一人一人のマナー向上のための意識啓発と地域連携を強化することが最も重要と考え、ごみスクールや出前講座を実施するとともに、安全・安心ネットワークや不法投棄防止対策連絡協議会の協力を得るとともに、悪質な事案には警察等の協力もいただきながら、不法投棄の撲滅に努めていく考えです。
- Q:不法投棄されたごみは回収しているのか?それにかかる年間費用は?
- A:不法投棄されたごみは、春秋の一斉清掃及び個人や各種団体のボランティア清掃などにより回収されています。春秋の一斉清掃では収集運搬費として年間約2,000万円。市が回収したテレビなどの家電リサイクル券購入費として年間約110万円を支出しています。
- Q:監視カメラ設置の効果は?
- A:これまで足守地域や金甲山周辺などに設置し、いずれも設置前に比べ不法投棄が減少し周辺環境が改善されたと喜ばれていつことから、高い抑止効果が上がっていると考えています。
- Q:現在何台設置され、増やす計画はあるのか?
- A:現在、保有台数5台のうち4台を南区山田、片岡、西七区、北区中仙道に設置しています。町内会からの要望をもとに数カ月置きに設置場所を移動しており、おおむね町内会からの要望に対応できていることから、当面は現在の台数で対応していく考えです。
- Q: 例えば吉備の中山でもつけていただけるのか?
- A:町内会から要望があれば対応できると考えています。
- Q:マナーやモラル向上へ、広告、啓発、周知徹底をもっと訴えていくべきでは?
- A:来年度も現在行っている啓発などを増設し広げていきます。周知徹底についても新聞広告や「市民のひろば おかやま」等で啓発を行っています。また、不法投棄防止対策連絡協議会に婦人会、町内会、消防団の方々に入っていただき、地域の輪が広がるような方策をつくっていきたいと思っています。
- Q:ボランティアの人を増やす施策をして欲しい。
- A:まち美化推進員など募集していますが、なかなか増えていません。環境の方ではボランティア活動を数多く行っていますので、その機会に増やすことを努めたいと思っています。
自転車先進都市おかやま事業
コミュニティサイクルについて
平成23年9月から3回目の社会実験を行い平成24年3月15日に終了します。3回目の実験では料金の徴収の仕方や、自転車の車種の問題で利用者がふえていない状況とも聞いています。
- Q:コミュニティサイクル本格導入のための取り組みは?
- A: 「簡単で便利で乗りやすいコミュニティサイクルシステムの構築や、便利でわかりやすいサイクルポートの設定など、システム・施設の改善」「幅広い階層からの意見聴取や、観光事業者・交通事業者等との連携強化など、各界各層とのかかわり強化」「民間事業者・関係団体との連携によるホームページ、ポスター、観光案内などの活用で積極的PR」「事前周知と市民・法人等の事前登録」に取り組んでいきたい考えです。
- Q:実際の運営方法を教えてください。
- A:市が施設等を整備し、企画・運営能力の高い民間事業者に運営を委託する方式を基本に、民間のノウハウ等を生かし低コスト化に努めたい考えです。
- Q: 岡山駅周辺の駐輪施設をどのように整備していくのか?
- A:違法駐輪の多くが目的地近くに短時間放置する傾向から、違法駐輪の多い桃太郎大通り等に歩道などを活用した多頻度・小規模の短時間駐輪対象の有料駐輪施設設置を検討しています。
- Q:自転車先進都市おかやまを目指すために、市独自のエコポイントを導入しませんか?
- A:ポイントの設定や認証方法・交換方式、参加団体の確保・普及方策など難しい課題が多い。一方、企業に対して自転車利用促進の奨励方策については、積極的に検討していきたい考えです。
自転車先進都市おかやま事業
自転車走行環境の整備について
自転車で走っていて一番危ないのが、車道との境の5cmぐらいの段差が一番危ないと思います。今回その段差解消に4,700万円余の予算がつき、本当にいいことだと思います。
- Q:車道と境の段差解消工事はどこから開始し進めていくのか?
- A:歩道上の視覚明示や歩道における自転車レーンへの導入・流出部分の段差を縮小するとともに、がたつきのある歩道整備を行い、自転車と歩行者の安全とバリアフリー化の観点から、都心部において取り組んでいます。本年度は桃太郎大通り、県庁通りの一部を実施したが、今後も主要な動線を対象に実施していく考えです。
- Q: 新設される自転車レーンの場所と工法は?
- A:走行空間のネットワーク化の整備方法等については今後、本年度設置した協議会において検討しますが、市役所筋など主要な自転車の動線の整備方法等も検討していきたいと考えています。
- Q:中心地以外の環境整備はどうなるのか?
- A:2014年を視野に、都心部における対策を総合的に推進。中期的には郊外から都心部へのアクセスに対応した利用環境の改善等により、都心を中心とした安全で便利な自転車利用圏の拡大。長期的には郊外部における駅などの利用ニーズに応じた走行空間の整備など、市域全体への展開を図ることを基本方針としているところです。自転車走行空間の整備についても、この方針のもとにネットワーク化を図っていきたい考えです。
- Q: 1億数千万円の予算をつけてるのですから、本気でやって欲しい。
- A: 単純にシステムの問題だけではなく、市民のいわゆる都市の装置という思いがあれば、皆さんもお使いいただけると考えていますので、いかにしていろんな方々を巻き込んでいくかということも含め、一生懸命考えていきたいと思っています。
- Q:自転車レーンを単独でつくるのが難しいなら、色を変えるなどできる事をして欲しい。
- A: 郊外において道路空間がさほど広くないという実態の中、例えば標識上の工夫、あるいは自転車が主に走るところ、車が主に走るところの動線の仕分け・整理の問題もあると思っています。また、自転車はここを走ることを路上に表記するなど、さまざまな取り組みがありますが、どういう工夫をしていくのが一番安全でわかりやすいのか考えていきたいと思っています。
その際に一つ重要なのはマナーの問題だと思います。よく自転車のマナーだけが言われますが、車のマナーの問題もあると思います。これは県警と連携しながら、例えば路上駐車の問題、左折時に方向指示器を出さない車の実態。こういったことについても考えていく必要があると思います。 - Q:モビリティーマネジメントを強化して欲しい。
- A:これは対象によってやり方を変えなければいけません。市民全体に行う場合、例えば転入者、小学生など児童、それから今も行っていますが企業個別に行う場合など。とにかく自動車から公共交通、自転車などに転換していくことをいろんな形で行い、そのことを通じ「自転車を利用することがいいことだ」という運動への転換が重要という意識で行っています。結果的に自転車利用が増えていくことが、車の使い方、あるいは道の使い方として自転車に配慮した車の走行にもつながると思います。そういう意味でいろんな相乗効果があるので、一生懸命取り組んでいきたいと考えています。